ツアーなし、個人で安く!サンクトペテルブルクからエカテリーナ宮殿への行き方
ロシア・サンクトペテルブルクの観光スポット、エカテリーナ宮殿。インターネットで調べると「エカテリーナ宮殿に行くにはツアーを使うしかない」と出てきます。
しかし、電車とバスを乗り継いで自力でお得に訪れることができるんです。この記事では異国の地・ロシアで、ツアーを使わない個人旅行でエカテリーナ宮殿まで辿り着く方法をご紹介します。
エカテリーナ宮殿とは
エカテリーナ宮殿はサンクトペテルブルクの中心から25kmの場所に位置するツァールスコエ・セローにあります。ロシア語で「皇帝の村」という意味があるこの地域一帯は現在世界遺産に登録されています。
中でもエカテリーナ宮殿は季節を問わず世界中から観光客が足を運んでいます。
もともとエカテリーナ宮殿は、18世紀に世界を席巻したピョートル大帝が后のエカテリーナ1世に対して夏の宮殿としてプレゼントすべく建設を開始しました。その後、2人の娘であるエリザベータ1世紀がイタリア人建築家を招いて改築し、現在のようなゴシック建築へと変貌を遂げました。
エカテリーナ宮殿の見どころ
エカテリーナ宮殿の見どころはなんといっても部屋一面が琥珀石に覆われた「琥珀の間」です。現在琥珀の間は写真撮影が禁止のためインターネットでもなかなか画像を見つけることができません。
たびジローは琥珀の間を実際に訪れましたが、壁・天井・そして柱まで全て琥珀石で装飾され、10畳ほどの部屋が黄金に光り輝いていました。まさに圧巻です。
実は、現在の琥珀の間は建設当初の姿ではありません。琥珀の間は18世紀にエカテリーナ2世によってエカテリーナ宮殿内に設置され、1941年まで大切に保管されてきました。しかしながら、第二次世界大戦中にナチス・ドイツの侵攻に遭い、部屋ごとドイツ軍に奪われてしまいました。ナチス・ドイツは琥珀の間を解体してレニングラードに運び、大戦中も大切に保管していたとのことです。
しかし、大戦後、ソ連軍がレニングラードを奪還した際に琥珀の間を見つけることは叶わず、結局そのまま喪失してしまったという悲しい歴史があります。
そのため現在見ることができる琥珀の間は2003年に当時の姿を復元したものです。
エカテリーナ宮殿へのアクセス
サンクトペテルブルクの中心部である「ネフィスキー通り」からのアクセスをご紹介します。
①ネフィスキー通り⇨ヴィチェプスク駅
まずはネフスキー通りから、エカテリーナ宮殿の近くまで走る特急電車が停車する「ヴィチェプスク駅」に向かいます。
「Nevisky Ave」でバスのK-177に乗車し、プーシキンスカヤ駅で下車します。(4駅、5分)
プーシキンスカヤ駅から徒歩3分の場所に「ヴィチェプスク駅」があります。
②ヴィチェプスク駅⇨スタンツィヤ・ツァルスコエ・セロ駅
昔ながらの車両に乗ってスタンツィヤ・ツァルスコエ・セロ駅に向かいます。
切符の買い方が分からなければ、駅員さんに行き先を見せればすんなり教えてくれます。およそ30分、7駅分乗車します。
ヴィチェプスク駅からは様々な方面に向かう電車が出ているので行き先を間違えないように注意です。
③スタンツィヤ・ツァルスコエ・セロ駅⇨Leot'evskaya St/ Srednyaya St
スタンツィヤ・ツァルスコエ・セロ駅から徒歩1分の場所にある「鉄道駅 Pushikin City」というバス停からバスの385号線に乗車します。そこから5駅の場所で降りればエカテリーナ宮殿に到着です!
ロシアのバスは日本で走っているようなバスではなくミニバンのような小さな車の場合もざらにあります。その場合、行き先を表示する電光掲示板はありません。確実に目的地で降りるために、あらかじめ運転手さんに行き先を伝える(エカテリーナ、と伝えるだけで十分です)、さらにグーグルマップで自分の現在地を逐一確認すると確実です。
チケットの購入方法
エカテリーナ宮殿のチケット売り場は宮殿の中にあります。そのため、宮殿から少し離れた場所に売り場がある、と勘違いしないようにご注意ください。
この写真と同じ景色が見える場所に並んでいれば正解です。
事前にオンライン予約をしておくことをおすすめしますが、チケット交換と入場のためにどちらにせよ長蛇の列に並ぶことになります。
たびジローは11時頃にエカテリーナ宮殿に到着しましたが、雪の降る中で1時間半待ったのは言うまでもありません。とにかく、できるだけ早く宮殿に到着することをおすすめします。
チケットは「琥珀の間」付きを買うことをお忘れなく!
個人旅行で格安に!
この方法でエカテリーナ宮殿まで行けば、なんと必要な交通費は1000円程度(たびジローの記憶)。ツアーで行くよりも圧倒的にお得です。
ぜひ、知らない景色を見ながら冒険する旅の醍醐味を味わいたい方は試してみてください。